<いづらだより>(31)避暑地が生んだ名品 (東京新聞)

… しくない」と、暑気も払えぬ暑さに愚痴をこぼしている。手紙を読み進めると、「東京にいる予定だったが、あまりの暑さに耐えられず五浦が恋しくなった。今夜急行で五浦に参り、展覧会の出品作でも作ろうと思う」と友人に報告している。 このとき描かれた「展覧会の出品作」こそ、大観の代表作で、県近代美術館が所蔵する「流燈(りゅうとう)」である。避暑地・五浦が生んだ名品といえるかもしれない。県天心記念五浦美術…

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