展覧会 絵ごころでつながる−多磨全生園絵画の100年 ない絵のことを考える=評・高橋咲子 (毎日新聞)

… マにした展覧会といえば、展示される作品から全てが始まる、と思うだろう。だが今回、例えば天才と称された瀬羅佐司馬(生年不明〜1949年)の絵の現物は一枚も見ることができない。友人の氷上恵介(23〜84年)にしても晩年のスケッチが紹介されるのみだ。この2人は、ハンセン病患者の療養施設、東京・多磨全生園で暮らしながら描いていた。 本展は園内の絵画活動を丁寧にたどっていく。23年、入所者による初の…

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